亜鉛不足による味覚障害?

基本は食事から
亜鉛は金属の一つで、人にとっては必要なミネラルです。体内では作られないため外から取り込む必要があり、不足すると、舌の味蕾という部分が機能しなくなり、味がわからない、苦く感じるという味覚障害が起きます。また、皮膚の入れ替わりにも関係しているので、不足すると皮膚が乾燥し、皮膚炎や褥瘡の原因になります。髪の毛も亜鉛不足によって細胞分裂が低下し、髪の毛が作られなくなり脱毛の原因になります。加えて、生殖機能に関わる前立腺、精巣などにも影響します。
亜鉛の1日の目安摂取量は、成人男子で10mg、成人女性で8mgなので、含有量が多い牡蠣、豚や鳥のレバー、牛肩肉など肉類を食べていれば不足しませんが、ベジタリアンやさっぱりしたものを好み肉などをあまり食べない高齢者は亜鉛不足になりやすいので注意しましょう。なお、すでに亜鉛欠乏で症状が出ている場合は治療薬ノベルジン(製造販売:ノーベルファーマ株式会社)を使用します。