速乾性アルコールはいつ使う?

まずは石鹸で手洗い
家庭におけるインフルエンザなどの一般的な感染予防は、流水と石鹸による手洗いに勝るものはありません。石鹸自体にはウィルスを直接失活化する効果はありませんが、手の皮脂などの汚れとともにウィルスを手指からはがれやすくします。ただし、手洗いは入念に30~60秒行なうことが大切です。
目に見える汚れがなければ、アルコール消毒は速乾性があり、効果的で簡便です。手荒れしやすい方は注意が必要ですが、外出先などで手洗い設備がない時など、上手に利用しましょう。
ノロウィルス患者が家庭にいる場合は注意が必要です。ノロウィルスは少ないウィルス量で感染し、アルコール抵抗性が強いため、速乾性アルコール手指消毒薬を使用するときは、まず、流水と石鹸による手洗いの後に、30秒間以上の接触時間を保つことができるよう十分量(約30mL)を用いるようにします。
ウィルスの種類により手洗いや消毒方法は変わります。必要に応じて行ないましょう。