「飲み続けてはいけない薬」は本当?

服用中止の自己判断は危険!
以前は成人病と呼ばれていた中年期以降に発症する疾患を、生活習慣病(具体的には高血圧、糖尿病、脂質異常症など)と言います。
最近、これらの疾患に用いられている薬が、一部雑誌に「飲み続けてはいけない薬」などの触れ込みで、センセーショナルに取り上げられていますが、騙されないでください。
薬には主作用と副作用があり、不幸にして重篤な副作用が現れることがありますが、薬剤師が薬暦管理を通してこれらの重篤な副作用の未然防止に努めています。
まずは、薬を服用する意義を考えましょう。例えば、高血圧の薬を服用し、血圧を一定レベルにコントロールすることは、脳出血、心筋梗塞、腎不全、眼底出血などの合併症を未然に防ぐという明確な目的があります。この部分を無視して、副作用のみをクローズアップし、自己判断で服薬をやめてしまうことは大変危険です。
薬で不安なことや何か異変があった時は、薬剤師に相談し、薬を有効かつ安全に使用しましょう。