「3大夏風邪」の治療と予防は?

対症療法と手洗いが基本
「3大夏風邪」とは、乳幼児に多くみられる病気で、ヘルパンギーナ、手足口病、咽頭結膜熱(プール熱)のことです。例年7~8月に流行のピークを迎えるウィルス性の感染症で、いずれも予防接種も特効薬もありません。
ヘルパンギーナは38~39度の熱が出て、喉の奥に小さな水疱ができるのが特徴で、熱性けいれんや、まれに重い後遺症を残す髄膜炎や心筋炎を起こすことがあるので注意が必要です。
手足口病は名前の通り、手足や口の中などに2~3ミリの水疱ができ、発熱しますが38度以下の微熱にとどまる場合が多くみられます。
咽頭結膜熱は、高熱を伴い、喉の痛み、目の充血、涙が出るなどの症状があり、プールの水を介して目の結膜からも感染します。
かかってしまったら解熱剤の使用など対症療法が基本になりますが、こまめに水分を与えることも大切です。これらの病気は大人がかかることもあるので、家庭内で感染を広げないよう手洗いをすることが基本です。