インフル新薬「ゾフルーザ」とは?

1回飲むだけで効果
「ゾフルーザ(塩野義製薬)」は、錠剤を1回飲むだけで効果がある新しいインフルエンザ治療薬で、1日2回5日間飲み続ける必要があるタミフルと比べ割高ですが、飲み忘れがなく使いやすくなっています。
A型とB型のインフルエンザウイルスの増殖をかなり早い段階で抑える新タイプの薬で、ウイルスの増殖を阻害する効果がないタミフルなど従来のインフル治療薬と仕組みが異なります。そのため、タミフルなどの既存薬で効きにくくなったケースや重症例にも効果が期待されます。
また、タミフルをはじめとする今までの薬はインフルエンザ発症後から48時間以内の投与が必要であり、ゾフルーザも発症後速やかに投与することが推奨されていますが、作用機序から考えると、ゾフルーザは多少投与が遅れても有効な可能性があると考えられます。
審査期間を短くして早期の実用化を目指す「先駆け審査指定制度」の対象品目に指定されたためスピード承認され、3月14日から保険適用されています。