ヤマカガシは毒蛇?

毒性はハブやマムシの数倍
ヤマカガシは、毒牙が口の奥の方にあり、指を入れるなどして深くかまれなければ毒が注入されないため、1972年の死亡例まで、毒蛇とは考えられていませんでした。毒性はハブやマムシの数倍で、首のあたりからも毒を出し、目に入れば最悪の場合、失明します。かまれた場合、毒を中和する血清がありますが、どの医療機関にもあるわけではありません。そのため、かまれないようにすることが大切です。
ヤマカガシは、本州、四国、九州の水田や池、川などに生息しています。地域によって色合いが異なり、関東・東北地方は赤と黒の斑紋、近畿地方は斑紋はなく、くすんだ緑色、中国地方は青みがかったり、全身が真っ黒なものもあり、判別するのは困難です。捕まえようとせず、とにかく近づかないこと。手を出さなければ、まずかまれることはありません。
なお、蛇だけでなく動物にかまれたら、症状が出ていなくても血液検査などで毒性がわかるので、すぐに病院へ行きましょう。