冷湿布の貼り換えは?

温めても大丈夫
整形外科で処方される冷湿布(商品名:アドフィードパップ、他)は、1日2 回貼ることになっていますが、これから寒い時期に貼りかえるのは「ひやっ」とするので敬遠されがちです。しかし、アドフィードパップは1日2回貼ることにより効果(血中温度)が維持されています。
例えば、1日1 回14時間だけ貼付した場合、血中濃度は13.8時間で最高となっています。一方、1日2 回29日間反復貼付したときは、血中濃度は4日目まで上昇を続け、その後終了時まで安定した効果を示していました。
そこで、1 日2 回貼るために、製剤の各種条件による安定性を見ると、50℃の場合包装なしでも、試験期間10日間で、1週間以後ハッカ油臭やや減、3 日以後重量10%以上減の他、変化なしとなっています。つまりアドフィードパップは、温めて貼付しても製剤として問題ないことがわかります。
冷湿布が「ひやっ」として貼りかえたくない時は、冷湿布を温めてください。