子どもの発熱時の入浴は?

禁止はしない
「かぜをひいていてもお風邑に入ってもよい。ただし熱がなければ」と考える保護者が多く見られます。しかし、発熱時であっても、脱水がなく、水分が摂れる状態であれば入浴したほうがお風呂の蒸気が気道を加湿し、呼吸のきしさを和らげ、また、清潔になり爽快感が得られます。
一般的なかぜで発熱した子どもの入浴を快適に実施する方法は、1.湯温を熱くしすぎない(38℃くらい)、2.浴室、脱衣室は暖めておく、3.入浴の30分前に解熱薬を使用する、ことです。入浴を終えれば、速やかに体をタオルで乾燥させ、寝やすい服に着替えさせ、かいた汗の水分をしっかり補給して布団に入るようにします。汗を流した爽快感により、子どもの睡眠の質が上がり、十分な休息を得れば自然免疫力が上がり、かぜが早く治ることが期待されます。
もちろん、脱水状態であり、経口補水療法で外来治療を行っているケースでは、入浴はお薦めできません。このような場合は、清拭で代用してください。