新型コロナワクチンは打つべき?

自分のためだけではない
新型コロナワクチンの副反応はいまだ不明ですが、羅患した後期高齢者の死亡率は10%を超えます。したがって、75歳以上の高齢者にはワクチン接種を強く推奨します。
そして、外出頻度が少ない高齢者の感染機会として最も多い経路は同居家族からの感染です。したがって、高齢者と同居する若年者に相手のためのワクチン接種が推奨されます。
また、同僚や仕事などで高齢者と接する機会がある若年者は相手のためにワクチン接種が推奨されます。同様に、その方達が高齢者と同居している場合もワクチン接種が推奨されますが、同居家族に高齢者がいるかどうかをすべて把握することは困難です。
そのため、人口の6割以上が免疫を獲得する必要がある集団免疫を成立させることが大切です。集団免疫理論の意義や限界を踏まえた上で、ワクチンは自分のためだけに打つのではないことについて理解しましょう。
なお、ワクチン接種の強要や、感染または非接種を理由とする差別や非難は厳に慎むべきです。