新型ノロウイルスの予防は?

手洗いの徹底を
今冬、激しい嘔吐や1日に10回以上繰り返す下痢の原因となるノロウイルスは、2014年3月に確認された新型のウイルスのため、国内では感染を防ぐ抗体を持たない人が大半です。新型ノロウイルスは従来型よりも重症化しやすいわけではありませんが、大規模な流行になる恐れがあります。
潜伏期間は2日前後と短く、1~2日で自然に治ることが多いのですが、ワクチンや有効な治療薬はありません。
このため予防が大切で、食事の前やトイレの後には、せっけんを十分に泡立てて手を洗います。せっけん自体はウイルスを死滅させることはできませんが、手や指に付いた脂肪や汚れなどとともに、ウイルスを洗い落としやすくする効果が期待できます。
また調理の際、ウイルスが検出されやすい二枚貝などの食品は、中心部分を85度以上、90秒以上加熱することで、死滅させることができます。なお、消毒には、アルコールはあまり効果がないので塩素系漂白剤を使います。