百日咳は子供の病気?

患者の3割は大人
百日咳は、百日咳菌が気道を守っている細かな毛の動きを定価させる毒素を産生し、特有の発作的な咳を引き起こす気道感染症で、咳などの飛沫感染で発症します。
症状は、10日間の潜伏期間を経て風邪とよく似た咳やくしゃみがみられます。一般的な風邪であれば1~2週間で治りますが、百日咳はその名のとおり、100日に渡り長期間続くことがあります。その後、特有の短い咳が連続的に起こり、息を吸う時に笛の音のようなヒューという音がでます。激しい咳のため嘔吐したり、顔がむくんだり、顔が赤くなったりします。激しい発作は次第に弱くなりますが、激しい咳により気道粘膜の損傷が生じ、ホコリや乾燥した風など少しの刺激でも咳が起こりやすい状態が続きます。
予防はワクチンですが、1歳半に接種したワクチンの効果は長く続かず、大人の患者が多くなっています。激しい咳は体力を奪い、夜間の咳は睡眠不足になり日常生活も影響を及ぼします。咳が続く場合は受診しましょう。