睡眠薬が処方されないが?

抑肝散が効果的
診療報酬が改定され、2019年4月から不眠や不安に対するべンゾジアゼピン(BZ)系薬の長期処方などが減算対象となリました。BZ系薬を継続して服用すると依存性が生じたリ、健忘、転倒、意識障害などが固題となったためで、このことによリ睡眠薬が処方されにくくなっています。
不眠症の治療は、睡眠衛生指導(眠くないのに寝床に入らない、日中に昼寝をしない、太陽の光を浴びる、お茶やコーヒー、アルコールを寝る前には控えるなど)が基本です。それでも、神経過敏で興奮しやすい、怒lJやすい、いらいらする、眠れないなどの精神神経症状がある場合は、神経症、不眠症、小児の夜泣き、小児疸症の適応がある抑肝散が勧められます。抑肝散は精神を安定させるグルタミン系作用と、抗うつや抗不安などの作用を併せ持ち、BZ系薬に類似する効果が期待できます。
BZ系の睡眠薬は、症状が改善してきたら、やめられないか、減薬できないか、を検討し、漫然と続けないことを心掛けてください。