血圧の管理が厳しくなった?

降圧目標値が130/80mg
日本高血圧学会は、高血圧治療ガイドライン(JSH2014)を5年ぶりに改訂し、JSH2019を発表しました。診断基準の考え方に変更はなく、140/90mg以上を高血圧と位置付けています。しかし、降圧目標は、欧米が厳格にコントロールを行うことから、130/80mg未満(診察し区血圧)に引き下げています。
これは、日本の高血圧患者は約4,300万人ですが、降圧目標を達成しえいるのはわずか1,200万人であり、高血圧が日本の循環器疾患の最大の死亡原因であることへの危機感の表明です。
薬物療法については、JSH2014の主要降圧薬と大きな変更はありません。また、ジェネリック医薬品の記載が追加され、生物学的同等性試験に基づいて審査・承認されていることや、先発医薬品と全く同じ医薬品としているオーソライズドジェネリック医薬品について説明され、医療経済的な観点から積極的に使用することが望まれると明記されました。