見落とされがちな高血圧とは?

病院では正常な「仮面高血圧」
本当は高血圧なのに、病院で測定すると正常とされ見落とされる高血圧に「仮面高血圧」があります。仮面高血圧には、早朝高血圧、夜間高血圧、ストレス高血圧の3つがあります。早朝や夜間、ストレスにより高血圧を発症するため、昼間は血圧が下がり、診察中に血圧を測ると正常となるので、薬で高血圧をコントロールできていると判断されます。
家庭で測る場合は、仮面高血圧を意識して測りましょう。仮面がはがれると朝と晩、それぞれ2、3回ずつ毎日測り記録します。まずは朝起きて1時間以内に測ります。この場合のポイントは、食事の前、血圧の薬を飲む前で、トイレを済ませておくことです。食事や薬と同様に、膀胱に尿があることも血圧に影響が出るので注意してください。そして、夜は寝る直前に測ります。お酒を飲んだり、お風呂に入ったりしても構いません。こうして家庭で測った血圧の記録を、受診時に持参し、「仮面高血圧」でないかどうか、判断してもらいましょう。